築浅マンションのトイレつまりの原因は？

千葉市稼働のサービススタッフです。
今日はトイレの詰まりのご依頼をいただきました。
新築４年目のマンション２階のご自宅です。

全く流れないトイレ

詰まりに気付いた直後は便器内の水が全く流れずに溜まってしまう状態だったためご自分でつまりを解消しようとラバーカップを使用されたそうです。
その甲斐があり、訪問時には水の流れが若干回復していました。
しかし、タンクから流した水の量に出て行く水の量が追いついておらず、大で流すと便器内に水が溢れそうになります。
このままではトイレを使うことが出来ないので点検いたします。

トイレに落下してしまったものは

まだ築浅のマンションだったためお客さまにつまりの原因について心当たりがないかお話しを伺うと、小学生のお子様が学校の検尿用の採集カップを便器内に落としてしまいそのまま流してしまったとのことでした。
その採取カップが何処かに引っ掛かっている可能性が高そうです。

原因分析

まずはレバーを小に回して少しずつ水を流してみます。
便器内の水が増えてきて、便器の半分以上まで溜まってしまいます。
明らかに水の流れが悪くなっています。
次に便器内に溜まっている水を抜き、入口付近に引っ掛かっていないかを確かめます。
何もありません。
状況から、水の流れ道が完全に無くなっているのではなく、多少の隙間があるようです。
しかし採取カップは折り畳み式の物だそうで、容易に形状が変わってしまう可能性があります。
板状になって通り道を完全に塞いでしまうことも考えられます。
また、排水管に行ってしまい、建物内で引っ掛かってしまうと問題が大きくなります。
一刻も早く取り去ることが必要です。

対処方法と施工時間

便器を床から外して裏側から取り去ることを提案いたしました。
便器を外し、異物を除去し、便器を取り付ける作業に１時間半〜２時間くらいかかる可能性があります。
その間、トイレだけでなく部屋全体の水を水道メーターで止めなければなりません。
台所も風呂場も水が使えなくなります。
そのことを説明したところ、「トイレが治るのなら我慢できます」とのことで、作業に取り掛かることになりました。

作業開始

トイレを分解し、ウォシュレット、タンクを外していきます。
そして便器を外して、風呂場に運びます。
裏側を確認したところ、排水管接続部に白いプラスチック容器が見えました。

「ありました。便器内に引っ掛かっています」
お客さまに伝え、排水管接続部を見ていただきました。
「ああ良かった。これで安心できる」お客さまもほっとされたご様子です。
採取カップを取り除き、便器内に他の詰まりが無いことを確認した後、元の状態に戻しました。

トラブル解消には原因の特定が鍵

今回は使用年数が４年ということもあり、便器自体に問題はありませんでした。
しかし、プラスチック容器のように水に溶けないものが引っ掛かってしまうとどうしようもありません。
特に小さなお子さまがいらっしゃるお家では、特に注意が必要です。
お客さまも「今回勉強になったので、息子によく言い聞かせます」とおっしゃっておりました。

トイレや排水口に物を落としてしまったという事例は決して少なくありません。
慌てずに、水道屋本舗にご相談ください。