トイレタンクに「水がたまらない」「水がたまるまで時間がかかる」「水がたまっても少量だけ」という場合、通常通りトイレが使えず非常に不便です。
本記事では、トイレタンクに水がたまらなくなる原因と、その対処法を解説します。「トイレタンクのトラブルで困っている!」という人はぜひ参考にしてください。
自分では対応しにくいケースもあるため、業者に修理を依頼する目安や費用相場、業者の選び方についても併せてみていきましょう。
【内部リンク】
『トイレの水が止まらない!トイレの水を止めるための5つの裏技』
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トイレタンクの仕組み
トイレタンクに水がたまらない原因・対処法を確認するまえに、トイレタンクの仕組みについて確認しておきましょう。どのような構造で水がたまり、流れているのか知ることで、トラブルの原因や対処法を理解しやすくなります。
トイレタンクには給水管がつながっており、タンク内の水位が下がると自動で給水管から水道水が流れ込みます。以下で詳しくみていきましょう。
トイレタンクに給水する仕組み
トイレタンクに自動で給水される原理は非常にシンプルです。タンク内に浮かんでいる「浮き球」が水位に合わせて上下すると、浮き球とアームでつながっている給水・止水をコントロールする弁「ボールタップ」が作動します。
そして、タンク内の水が少なくなると浮き球が沈み、ボールタップが開きます。適切な位置に浮き球が来ると、ボールタップが閉まり、給水が止まるのです。
なかには浮き球がないトイレも存在しますが、給水する仕組みは大きく変わりません。浮き球がないトイレでは、ボールタップに付いているフロート部が浮き球と同様の働きをして給水・止水をコントロールします。
トイレタンクから便器に排水する仕組み
給水をコントロールするボールタップに対して、トイレタンクから便器への排水を制御するための弁は「フロートバルブ(ゴムフロート)」と呼ばれます。フロートバルブは、洗浄レバーとチェーンでつながっているので、洗浄レバーを操作するとフロートバルブが開いて、タンク内の水が便器に流れ込みます。
トイレタンクから水が溢れないようにする仕組み
適切な水位になったらボールタップが閉まり、給水が止まる仕組みがあるため、基本的にトイレタンクから水が溢れることはありません。しかし、浮き球やボールタップが破損してしまうと、タンク内の水量を適切に保てなくなります。
給水システムが正常に作動しなかったときに備えて、タンク内には水が溢れ出るのを防ぐための「オーバーフロー管」が存在します。水位が過剰に上昇した場合は、このオーバーフロー管から不要な水が排水される仕組みになっています。
【部品別】トイレのタンクに水がたまらない原因&対処法
トイレの給水・排水の仕組みが分かったところで、なぜトイレタンクに水がたまらなくなるのか原因とそれぞれの対処法の手順をみていきましょう。
●止水栓の開け忘れ ●トイレタンクの破損 ●浮き球の不具合 ●ボールタップの劣化 ●ダイヤフラムのゴムパッキンの劣化 ●フィルター(ストレーナー)のつまり・劣化 ●水道管の凍結・劣化 ●オーバーフロー管の破損 ●フロートバルブの劣化 |
1つずつ詳しく解説します。
止水栓の開け忘れ
故障を疑う前に確認しておきたいのが、止水栓の開け忘れです。トイレタンクの掃除をしたあとや、長期旅行から帰って来たあとに、止水栓を閉めたままにしていませんか?
止水栓は、配管に流れる水を止めたり、水量を調節したりする役割を担っている水栓です。止水栓が開いていると作業中に水が吹き出すことがあるため、トイレタンクの掃除やトイレの修理などでは、止水栓を閉めて作業するのが一般的です。また、長期間家を空けるときも、凍結や漏水を防ぐために止水栓を閉めることが推奨されています。
止水栓が閉まっていると、当然ながらタンク内に給水されません。
対処法
止水栓の開け忘れであれば、止水栓を開けば問題は解決です。トイレの止水栓は、壁や床からタンクに繋がっている給水管の途中にあります。
現在の主流は外ネジ式・内ネジ式と呼ばれる、給水管の出っ張っている部分にマイナスの溝があるタイプの止水栓です。外ネジ式・内ネジ式なら、マイナスドライバーを使えば回せます。古いトイレでは、ハンドルタイプの止水栓もよく見られます。タンクレストイレの場合は、便器の周囲を囲うパネル内に止水栓が隠されています。
いずれの止水栓でも、時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きます。
温水洗浄便座(ウォシュレット)付きのトイレの場合は、トイレタンクに繋がる止水栓と温水洗浄便座用の止水栓と間違えないよう注意が必要です。温水洗浄便座の止水栓は、給水管に取り付けられた細い配管と給水管の間にあります(分岐止水栓)。
トイレタンクの破損
トイレタンクの本体が破損している場合、水漏れが発生して水がたまらなくなっている可能性があります。
トイレタンクは陶器製のものが多く、強い衝撃を加えると破損してしまいます。硬いものをぶつけたり落下させたりした記憶がある場合は、周辺を確認してみてください。
水漏れの場合は、トイレタンクの破損以外にも原因が考えられるので、トイレタンクから漏れているかを確認することが重要です。
対処法
トイレタンクが破損している場合、部分的に修理することはできません。つまり、トイレタンクの交換が必要となります。
一般的にトイレの床は防水処理がされていないため、水漏れが悪化すると、下層階への浸水や床下への漏水が発生するリスクがあります。トイレタンクの破損を見つけたら、早めに交換しましょう。
浮き球の不具合
浮き球に不具合があると水位が正常に測れなくなり、トイレタンクに水をためられなくなるトラブルが発生します。
浮き球が破損し、どこかに引っかかっていると、トイレタンクから排水されても浮き球が下がらず、ボールタップが開かないので給水されません。
また、浮き球にはボールタップにつながるアームが付属しています。このアームが上手く動かない場合も、排水に合せて浮き球が下がらず、タンク内に給水されなくなるのです。
対処法
浮き球やアームが破損している場合は浮き球の交換が必要です。対して、アームが外れたり錆たりしているだけの場合はアームの調整・清掃で問題が解決します。
浮き球に問題があるときは、基本的にアームとセットで交換することになります。
1.止水栓を閉める
2.タンクの蓋を開けて取り外す
3.洗浄レバーを引いて水を抜く
4.タンク内の水がなくなるまで繰り返す
5.ボールタップと浮き球を接続しているナットを外す
6.古い浮き球をアームごと取り外す
7.新しい浮き球を取り付ける
8.ボールタップと浮き球を接続しているナットを締める
9.止水栓を開ける
10.動作を確認する
11.タンクの蓋を閉める
浮き球の取り付け方は製品によって異なります。なかには、素手で簡単に浮き球とアームを取り外せるものもあるため、メーカーや製品に合せた対応が必要です。
アームが外れていた場合は、アームを適切に取り付ければ正常に動作します。アームが錆ている場合は、取り外して錆を落として正常に動作するかを確認し、問題がある場合は新しいものと交換してください。
ボールタップの劣化
給水を制御するためのボールタップが劣化し、正常に作動しなくなることで、トイレランク内に給水できず、水がたまらなくなることがあります。
ボールタップは浮き球に繋がっているので、浮き球を上げたり下げたりして、給水・止水されるかを確認してみましょう。浮き球の位置が変わっているのに、給水されないということは、ボールタップが故障している可能性があります。
対処法
ボールタップの劣化が原因の場合は、ボールタップの交換が必要となります。
1.止水栓を閉める
2.タンクの蓋を開けて取り外す
3.洗浄レバーを引いて水を抜く
4.タンク内の水がなくなるまで繰り返す
5.タンク内のボールタップと給水管の間にあるナットを外す
6.古いボールタップを取り外す
7.新しいボールタップを取り付ける
8.ボールタップと給水管の間のナットを締める
9.止水栓を開ける
10.動作を確認する
11.タンクの蓋を閉める
ボールタップの交換後は、タンク内の水位を確認しましょう。ボールタップには、ギザギザしたネジのような「水位調節リング」が付いているので、水位を上げたいときは時計回りに、水位を下げたいときは反時計回りに回してください。
なかには、水位調節リングがないトイレもあります。この場合は、水位を上げたいときは浮き球のアームを上に、水位を下げたいときは浮き球のアームを下に折り曲げて調節します。
ダイヤフラムのゴムパッキンの劣化
ポールタップ内にある「ダイヤフラム」のパッキンが劣化することで、正常に給水できていない可能性もあります。
ダイヤフラムとは、ポールタップの中に取り付けられている、給水管の水圧を調整している部品です。ダイヤフラムにはパッキンが付属しており、このパッキンが劣化すると、タンクに水がたまらなくなる、または少量の水漏れが止まらなくなるといった不具合を引き起こします。
ダイヤフラムを確認して、ゴムパッキンが硬くなっていたり割れたりしている場合は劣化している証拠です。
対処法
ダイヤフラムのパッキンが劣化した場合は、ダイヤフラムの交換が必要となります。
1.止水栓を閉める
2.タンクの蓋を開けて取り外す
3.洗浄レバーを引いて水を抜く
4.タンク内の水がなくなるまで繰り返す
5.浮き球につながるアームを外す
6.ポールタップ上部にあるナットを外す
7.古いダイヤフラムを取り外す
8.新しいダイヤフラムを取り付ける
9.上部のナットを戻して浮き球につながるアームを付ける
10.止水栓を開ける
11.動作を確認する
12.タンクの蓋を閉める
ダイヤフラムを掃除してから元に戻すと、一時的に症状が落ち着くことがあります。しかし、劣化したパッキンだと、すぐに同じような症状が出る可能性が高いため、交換してしまうほうがよいでしょう。ダイヤフラムを購入するまでの、応急処置としては有効です。
フィルター(ストレーナー)のつまり・劣化
給水管にフィルターが付いているタイプのトイレタンクが存在します。このフィルターは「ストレーナー」とも呼ばれます。フィルターは水に混じったサビやゴミをろ過する役割を担っており、長年使用しているとゴミが目詰まりを起こし、タンクへの給水に影響することがあります。
フィルターを搭載しているタイプのトイレであれば、ゴミが水流を妨げていないか確認しましょう。フィルターの有無や場所は製品によるため、「止水栓」「ボールタップ内」「ボールタップと給水管の接続部」の3箇所をチェックします。
対処法
フィルターにゴミが詰まっている場合は、フィルターを掃除しましょう。
【止水栓にあるフィルターの場合】
1.止水栓を閉める
2.ナットを反時計回りに回して止水栓を取り外す
3.止水栓からフィルターを取り外す
4.歯ブラシと流水で掃除する
5.元の位置にフィルターを取り付ける
6.止水弁を元の位置に戻す
7.止水栓を開ける
9.動作を確認する
止水栓を取り外すときは、配管内に残った水が出て来ることがあるので、タオルやバケツを用意しておきましょう。
【ボールタップフィルターの場合】
1.止水栓を閉める
2.タンクの蓋を開けて取り外す
3.オレンジの部品を反時計回りに回して引き抜く
4.フィルターユニットだけ回して取り外す
5.歯ブラシと流水でフィルターを掃除する
6.取り外したときと逆の手順でフィルターを戻す
7.止水栓を開ける
8.動作を確認する
9.タンクの蓋を閉める
ボールタップからフィルターを取り外すとき・戻すときは、ボールタップ本体を抑えながら作業してください。
【ボールタップと給水管の接続部】
1.止水栓を閉める
2.タンクの蓋を開けて取り外す
3.洗浄レバーを引いて水を抜く
4.タンク内の水がなくなるまで繰り返す
5.タンク内のボールタップと給水管の間にあるナットを外す
6.フィルターを取り出す
7.歯ブラシと流水でフィルターを掃除する
8.ボールタップと給水管の間のナットを締める
9.止水栓を開ける
10.動作を確認する
11.タンクの蓋を閉める
ボールタップと給水管の間には、フィルターのほかにパッキンが一緒に挟んであります。清掃後は、必ずパッキンを忘れず戻してください。パッキンがないと、水漏れの原因となります。
水道管の凍結・劣化
トイレ自体に異常はなく、トイレに繋がる水道管の問題によってタンクに水がたまらなくなっている可能性もあります。
寒冷地では、冬になると水道管の凍結がよく起こります。水道管の水抜きをせず、数日間水を使用しなかった場合、水道管の中の水が凍ってしまうのです。最低気温が-4度以下の日が続く場合は、水道管の凍結に注意しましょう。壁の中ではなく、蛇口付近や屋外の水道管が凍りやすい傾向があります。
また、水道管は、経年したり地震で衝撃が加わったりすると、破裂・断裂してしまいます。途中で水が漏れていることで、トイレタンクに水がたまらなくなっている可能性があります。
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対処法
【凍結の場合】
水道管が凍った場合は、基本的には自然に解けるのを待ちましょう。
早く使用したい場合は、タオルを水道管の上に被せ、その上から50度前後のぬるま湯をゆっくりかけて溶かすと水が流れるようになります。このとき、熱湯を直接水道管にかけると水道管が破裂する危険があるため、「タオルの上から」「ぬるま湯を」「少しずつ」がポイントです。
【劣化の場合】
水道管が破損している場合は、素人では対応できません。プロの業者による、トラブルが発生している箇所の特定と修理が必要です。「いつもより極端に水道代が高くなった」「水を出していないのに水道メーターが回っている」という場合は、どこかで水漏れが発生しています。
水道管で水漏れが起きている可能性がある場合は、これ以上水が漏れ出ないように元栓を閉めましょう。そして、持ち家の場合は修理業者に依頼を、賃貸物件なら管理会社または大家に相談をして修理をお願いしてください。
オーバーフロー管の破損
オーバーフロー管が破損しても、トイレタンク内に水がたまらなくなります。
オーバーフロー管は縦長の筒状をしており、排水口につながっています。通常、オーバーフロー管はタンク内の水から先端が出た状態がデフォルトです。そして、オーバーフロー管の先端を超えて水位が上がったときは、オーバーフロー管を通って余分な水が排水されます。
オーバーフロー管の大半は、タンク内の水に浸かっています。そのため、筒のどこかに破損・亀裂があれば、正常な水位であってもタンク内の水が流れ出てしまうのです。
対処法
オーバーフロー管が破損している場合は、オーバーフロー管の交換が必要です。
1.止水栓を閉める
2.タンクの蓋を開けて取り外す
3.洗浄レバーを引いて水を抜く
4.タンク内の水がなくなるまで繰り返す
5.給水管を取り外す
6.タンク内の水気を拭き取る
7.タンク下のナットをゆるめてタンクを取り外す
8.トイレタンク内、オーバーフロー管の根元のナットをゆるめて取り外す
9.タンクの底から新しいオーバーフロー管を差し込む
10.新しいオーバーフロー管の根元のナットを締める
11.トイレタンクを取り付ける
12.給水管を取り付ける
13.洗浄レバーとフロートバルブをつなぐチェーンの長さを調整する
14.止水栓を開ける
15.動作を確認する
16.タンクの蓋を閉める
オーバーフロー管の取り外しには、ウォーターポンププライヤーと呼ばれる、水回りの修理で良く使われる工具を使用してください。
フロートバルブの劣化
フロートバルブの劣化も、トイレタンクに水がたまらなくなる原因として考えられます。
「トイレタンクから便器に排水する仕組み」で解説した通り、フロートバルブはトイレタンクから便器への排水を制御するための弁です。トイレタンクの底に設置されており、タンク内にたまった水が流れ出ないように排水口をふさいでいます。
このフロートバルブはゴムでできているため、経年劣化によって縮んでしまい、便器側に水が流れ出してしまっている可能性があります。排水口から常に水が流れ出ている状態になっていることから、トイレタンクに水がたまらないと感じてしまうのです。
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対処法
フロートバルブの劣化が原因の場合は、フロートバルブの交換で解決します。フロートバルブを触ってみて、手が黒くなったら劣化している証拠なので、下記の方法で交換してください。
1.止水栓を閉める
2.タンクの蓋を開けて取り外す
3.洗浄レバーを引いて水を抜く
4.タンク内の水がなくなるまで繰り返す
5.洗浄レバーからチェーンを外してタンクの底に落とす
6.オーバーフロー管から古いフロートバルブを外す
7.新しいフロートバルブを取り付ける
8.チェーンを洗浄レバーに引っ掻ける
9.止水栓を開ける
10.動作を確認する
11.タンクの蓋を閉める
フロートバルブは同じメーカーでも型番が違うと正常に機能しません。かならず、適合するフロートバルブを用意しましょう。
また、オーバーフロー管にあるラインで水位を確認し、大幅にラインとズレている場合は調整が必要です。水位調節方法は製品によって異なるため、メーカー公式の説明書を確認してください。
トイレタンクのトラブルは業者に依頼がおすすめ!
ここまで、トイレタンクに水がたまらない原因と対処法を詳しく解説しましたが、「実際に自分で対応できるか不安」という人は多いのではないでしょうか。
トイレ修理を失敗すると、トイレが使えず不便なだけでなく、漏水や水漏れのリスクもあります。トイレタンクに水がたまらない場合は、原因究明も含めて修理業者に依頼するのがおすすめです。
【内部リンク】
修理を依頼するときの判断目安
「できるだけ早くトイレを使いたい」
「自分で対処できるか不安」
「自分で修理したけど、途中で行き詰った」
上記のような場合は、業者に依頼するとよいでしょう。今回紹介した対処法を試してみて、途中で「無理かも…」と感じたときは、無理をせずその時点でプロに招待しましょう。
自分でトイレタンクのトラブルに対処しようとすると、原因究明~部品・工具の準備~作業の工程をこなさなければなりません。また、修理が上手くいかなかった場合のトラブル対応も頭に入れておく必要があります。
自分でするよりも費用はかかりますが、業者に依頼したほうが早く、正確に修理できるでしょう。
修理を依頼するときの費用目安
水がたまらないという場合に業者に依頼すると、原因によって8,000~数万円の費用がかかります。
施工費の目安は下記の通りです。これに部品代と、業者によっては出張費や時間帯割増料金が追加されることがあります
タンク内部の部品交換修理 8,000円~
タンク脱着を伴う部品の交換 2万円~
トイレタンク交換:7万円〜
【内部リンク】
修理を依頼するときの作業時間
修理を業者に依頼する場合、原因にもよりますが、部品交換程度の作業なら1時間程度で完了します。依頼当日に対応してくれる業者もあるので、基本的には1日でトイレが通常通り使えるようになるでしょう。
ただし、トイレタンクそのものの交換が必要となると、2~3時間かかるのが一般的です。トイレそのものを交換するなら、昔ながらのシンプルなトイレで2~3時間、システムトイレなら反日~1日かかります。
なお、所有しているトイレの部品やトイレタンクの取り寄せが必要だったり、業者のスケジュールが埋まっている場合は、修理まで時間を要することがあります。
トイレの修理業者の選び方
トイレの修理業者は、かなりの数があるため、どの業者に依頼すべきか迷いがちです。最後は、修理業者に頼むときに知っておきたい業者選びのポイントを紹介します。
●水道局の指定業者になっている ●口コミ・評判を確認する ●複数社に見積もりを依頼する ●見積もりの内容の丁寧な説明がある ●アフターフォロー・補償の有無がある |
「トイレタンクに水が溜まらない原因が分からない」「原因は分かったけど、自分で上手く対処できるか不安」という人は、参考にしてください。
水道局の指定業者になっている
特定の水道まわりの修理・修繕については、法律によって自治体から指定を受けた業者しか施工できないことになっています。指定を受けるためには、さまざまな要件を満たす必要があるため、自治体からの指定の有無が、業者選びの1つの基準となっています。指定を受けた業者は、通称「水道局指定工事店」と呼ばれます。
無資格でも水漏れや軽度なつまりの修理は可能ですが、法的な要件を満たしていること、大掛かりな修理が必要になった場合でも対応できることをふまえると、やはり指定業者に依頼したほうが無難でしょう。
口コミ・評判を確認する
口コミや評判は、業者のサービスや対応の質を判断する材料になります。口コミサイトやグーグルマップの口コミ、SNS上の投稿を確認してみましょう。
ただし、ネット上の評価を上げるために、サクラの口コミを投稿している業者も存在します。対して、偶発的なトラブルに対する批判や営業妨害を目的としたコメントなどもあります。投稿している良い評価・悪い評価の両方を確認して、具体的にどのような点が良かったか悪かった点が記載してある、良識的な口コミを選んで確認するとよいでしょう。
複数社に見積もりを依頼する
トイレ修理業者を選ぶときは、複数の業者に見積もりを取って金額や対応を確認することが重要です。少なくても3社、できれば5社に相見積もりを取るとよいでしょう、
見積もりを比較するときは、提示された金額のみを比較するのではなく、追加料金やアフターサービスの有無、サービスの範囲も含めて総合的に見ることが重要です。同じ条件で比較したときに、相場よりも高すぎる金額はもちろん、極端に安すぎないかを確認してください。
金額が安いほうがお得に感じられるかもしれませんが、いざ依頼してみると不要な工事を強引に契約させられたり、見積もりにはない追加料金を請求されたりすることがあります。実際に、水回りの修理では料金トラブルが頻発しているため、提示された金額を鵜呑みにせず、しっかりと詳細を確認しましょう。
見積もりの内容の丁寧な説明がある
申込時や見積もり時に、作業内容や見積もりの内訳、サービス範囲などについて、丁寧に説明してくれるのか、質問に答えてくれるかも業者選びでは重要なポイントです。
優良な業者であれば、消費者が不安に感じないよう、丁寧な対応を心がけます。反対に、少しでも消費者からお金を巻き上げようとしている業者であれば、追加料金の発生条件を教えてくれなかったり、施工前に明確な見積もりを出してくれなかったりと、何とか誤魔化そうと対応が曖昧になります。
水回りの修理では、故障の原因や施工環境がケースバイケースで異なるため、料金が一律に決まっていません。専門知識のない消費者に対する誠実さを見抜くことが重要になります。
アフターフォロー・補償の有無がある
プロであっても、見落としや施工ミスは発生するものです。そのため、アフターフォローやトラブル時の補償があるのかも確認しておきましょう。
たとえば、「業界最安値でアフターフォローの仕組みがない業者」と、「最安値ではないが同様の問題が起きたら無償で修理してくれる業者」であれば、後者のほうが信頼性は高くなります。
●修理箇所について一定の補償期間を設けている ●業者の工事が原因で被害が出た場合に補償が出る「PL保険」に加入している ●クーリング・オフができることを明示している |
アフターフォロー・補償内容は業者によって異なりますが、上記のような業者であれば、トラブルに対する消費者の不安を解消しようと取り組んでいると判断できるでしょう。
まとめ
今回は、トイレタンクに水がたまらないときに考えられる原因と対処法を解説しました。原因によっては、自分で対応できるものもありますが、作業工程が複雑なケースもあり、どうすべきか判断に困ることも多いものです。
そもそも、タンクに水がたまらないと、トイレが使えず不便な生活を強いられます。また、修理に失敗して漏水や水漏れが発生すると、高額な修繕費用や近隣への損害賠償金の支払が必要になります。
適切に修理しつつ、できるだけ早く普段通りにトイレを使うためには、やはり業者に依頼するほうが安心でしょう。
水道屋本舗では、「トイレタンクに水がたまらない」「水漏れが発生している」といった水回りのトラブルを24時間電話でご相談いただけます。
施工料金は下記施工内容によって変わりますが、トイレまわりの料金目安はこちらにございます。お見積もりは無料なので、まずはご連絡くださいませ。