ttl_story

 

樹里は自殺をして、肉体を持たない存在になってしまった女子高生。
彼女は死んでからも家や学校、街を彷徨っている。
樹里は、寂しさを紛らわすために、母親や学校の人々など、
目の前の人々に語りかけるが、
誰も答えてくれない。

生きている人々は樹里の存在に気付かないのだ。

 

樹里は生前には見えなかった不気味な怪物を
目撃するようになっていた。
彼女が「虫男」と呼ぶそれは、心が弱った人間に取りつき、
自殺をするように誘導する死神のような怪物だった。

 

ある日、いつものように街を歩いていた樹里は、
一人の小さな女の子と出会う。
ニッコリと笑いかけてきたその子は、
なんと樹里のことが見えるのだ。
感激した樹里はその女の子をりんごちゃんと名づけて
公園で遊ぶ。

 

しかし樹里の至福の時は続かなかった。

公園に戻ってきたりんごちゃんの母親を見た樹里は愕然となる。
暗い表情をした母親の背後には、あの虫男が…!

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